DAY 205 the house of the grandmother

シャワーがないから歩いて15分ほどのシャワー屋へ。WiFiがないから駅の無料WiFIかエレバンモールへ。もちろん宿泊料金は安いのだが、不便がないと言えば嘘になる。しかしその不便さを感じつつもリダの家の居心地は決して悪くなかった。

同室の二人の旅行者がどこかの修道院に行くのを見送ってからタライを借りて洗濯を済ませた。特にすることもないけれど移動の翌日は何もする気がないのはいつものことなので特に気にしない。

ベッドの上で寝転びながら漫画を呼んでいたがスマートフォンの充電が切れそうになったので起き上がった。部屋にひとつしかないコンセントは残念ながら自分のベッドから遠く、USBケーブルに繋いでから中庭に降りる。

リダとリダの友人らしき老婆が話し込んでいる。朝はうるさかったリダの孫の男の子二人はどこかに出かけているようだ。椅子に座って煙草をふかしていると足元にいた猫があくびをして、自分もつられてあくびをした。

散歩に出かけたが大きな教会の前まで行ったところで引き返す。昼食代わりのアイスを買って宿に戻ると中庭ではリダが布団に綿を詰めていた。椅子に座ってぼうっとその光景を眺めている自分をリダはちらっと見て笑い作業に戻る。

クタイシのスリコとメディコの家では婆ちゃんの家で過ごす夏休み、普段とは違うちょっと特別な時間という感じだった。ここではそんな特別さは一切無く、ただリダの日常にちょっとお邪魔しているだけだ。ふと幼い頃に親の用事で婆ちゃんちに預けられた時を思い出す。懐かしくて優しい記憶。ん、なんだか眠くなってきたな。

 

The Beatles – Here, There, And Everywhere


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