DAY 198 Dive to the cold river.

ドイツ人の女の子たち三人はもうメスティアに向かったよと伝えるとシェイは二日酔いの頭を抱えて落胆した。「昼から泳ぎに行こうって昨日の夜に話してたのに」
うーん、起きるの遅すぎたねえ。しかし昨日の自分を見ているようだ。なんか30歳過ぎたおっさんになっても国籍が違っても考えることが一緒で、野郎の脳みその成長って18歳ぐらいで止まってるんじゃないかと少し心配。
結局チェックインしたばかりのドイツ人のクリスティアン(おっさん)とスリコの息子(おっさん)とその友達(おっさん)を加えてた5人がシェイの車に乗り込んだ。さわやかさの欠片もない車内。むせる。
山の中にある温水プールならぬ温泉プールでひと泳ぎした後で鱒の養殖場に立ち寄った。鱒を何匹か買った後に建物の裏手に向かう。シェイ曰く「知られてないプライベートビーチ」、つまりは人気の無い川辺だった。
足を突っ込んでみると水温は恐ろしく低い。これは冷たすぎて泳ぐのは無理だなと思っているとシェイがおもむろにシャツを脱ぎ捨てた。「一気にいけば大丈夫」といきなりダイブ、まじか。その様子を見てクリスティアンも行きやがった。えー、これ俺も行かなきゃいけない流れじゃん。
飛び込むと案の定心臓が心配になるくらい冷たかった。寒すぎて奇声しか出ねえよ。岸に残っていた二人も入水し、おっさん5人が震えながらキャッキャしてる奇妙な光景がそこにあった。
The Samuel Jackson Five – Ten Crept In