ヌクスはわりと近いからと朝食を食べた後にゆっくりパッキングをしていると宿のおばちゃんが部屋にやってきた。「あんたこれからヌクス行くのよね。下にヌクスに行きたいって旅行者が来てるわよ」、と。
下にいたのはエジプト人のアミルという男で、ヌクスに行く乗り合いタクシーに乗る旅行者を探して他の宿からやってきたらしい。自分はヒヴァを出る前にバザールで両替をしたかったので彼の誘いは断ったが泊まる予定の宿が同じだったので夕方の再会を約束する。
ウルゲンチでヌクス行きの乗り合いタクシーの出発場所がわからず少々手間取ったが予定通り夕方には宿に到着。聞いていた話通り中庭にユルタがあり、中を覗くと朝に合ったアミルがiPhoneで坂本冬美を流しながら歓迎してくれた。「なんで知ってるん?」「おれちょっと前に日本旅行してたからな。この曲すげえ好きなんだよ!」
アミルと晩飯を一緒に食べる約束をして外に出た。乗り合いタクシーを降りてから宿に向かっている時にも感じたが、ヌクスではいたるところで工事をしている。歩けば道路工事にぶち当たり、首をぐるりと回せば空にクレーンが見えて建設中の高い建物がすぐに見つかる。
適当にふらついて宿に帰る途中に一台のバイクが自分の横に止まる。ヘルメットを脱いだおっさんの第一声は「どこか安いホテル知らん?」だった。パリ在住のカリムを宿まで案内しながら歩いていると「お前日本人か、おれは安藤忠雄が大好きだ。お前と話したいことがたくさんあるぞ」と言われびっくり。本日はジャパン・デイかと。
深夜、ユルタの中でおっさん三人が盛り上がり電気を消すまでなかなか時間がかかってしまった。英語で話しても全然疲れない、不思議な夜。
Arthur Russell – That’s Us / Wild Combination
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