DAY 176 A Narrow Alley

特にやることもないのだがもう一泊することにした日。ちょっと高めだし個室でもないけど快適すぎるゲストハウスのせいだ。

ウズベキスタン国境に備えて写真データの整理をする。国境で全ての荷物を開けられて運が悪い人はカメラやスマートフォン、ラップトップのデータを長時間確認されると聞いたからだ。これまで撮った写真を見返しつつさぼってくだらないサイトを見つつ、時間だけがただ過ぎていく。

夕方近くになってラップトップとにらめっこするのに飽きて外に出た。近辺で今まで歩いたことのない空港方面へあてどもなく歩いて行く。おっさんやおばちゃんに絡まれつつ適当に曲がっていると細い路地を見つけた。方角的には宿に戻る方向だったのでゆっくり足を踏み入れた。

予想通りというかなんというか、路地を進むとたくさんの子どもたちが遊んでいた。そして彼らはこの珍しい生き物を見つけた瞬間群がって後をぞろぞろとついてきた。ハーメルンか俺は。そんな奇妙な光景を夕涼みがてら外に出ている大人たちは笑いながら眺めている。あと少しで日が暮れそうだ。さあ家、じゃくて宿に帰ろう。

 

竹村延和 – Image Of Time


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