「料理は一番最初のクリエイティブな作業です。コンビニや牛丼屋も悪くないですが是非やったほうがいい」、19歳の頃に本橋成一氏の講演会で聴いて今でも覚えている。
当時の食事の大半はセブンイレブンと松屋だった気がする。それで「金が無い、金が無い」とほざいていたので今考えるとアホ極まりない話だ。それから数年、いい加減コンビニ飯にも牛丼にもうんざりしてやっと自分で料理をするようになり冒頭のフレーズの意味を少しずつ理解するようになった。
今滞在しているゲストハウスでは晩飯は希望制のシェア飯だ。自分は初日に鴨ストロガノフを食べてすっかり虜になりほぼ毎日参加している。夕方決まった時間にシェフ役の男性と一緒に何人かでバザールへ買い出しに行き、戻ってからシェフ以外の人々はリビングで野菜をひたすら切る。
野菜を切り終わったらあとはシェフに全部お任せ、何が出てくるかは出来上がってからのお楽しみだ。で、毎晩ものすごく美味しくて肉も野菜もたっぷりのジャンルレスな晩飯が腹がはち切れるくらい食べられる。ここに居続けたら絶対に痩せられないこと間違いなし。
今は野菜しか切っていないし凝った料理を作れるほどの腕前でもないが、こう毎日美味いもんばかり食べさせてもらっていると自分でも作りたくなる。「バザールで買ったあの野菜がこう化けた」とか「サワークリームを足すとこうなるのか!」とか食べながら考えているととても楽しい。
なるほど、クリエイティブという言葉はあまり好きではないけれど料理ってこれ以上無いほどクリエイティブだわほんと。
Minilogue – Everything Is All You’ve Got
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