DAY 131 To the north.

夜行バスの乗り心地は悪くなかった。インドやエチオピアで乗ったバスに比べたら天国のような乗り心地だ。しかし一向に眠気が訪れる気配はなかった。

最初の休憩の時に地図を見るとバスはもうスロバキアに入っていた。楽しくて穏やかな、初めてのヨーロッパに慣れるためのモラトリアムみたいだったブダペストの日々が終わったのだと実感してしまいちょっと寂しくなってしまう。

クラクフのバスターミナルに到着したのは午前5時前。ブダペストから一緒に来た二人は荷物を置いてオシフェンチムのミュージアムに行ってしまったが自分はチェックインの時間までホステルのリビングでだらだらすることにする。如何せん眠すぎ。

ホステルの受付の若者がヴィスワ川がお薦めだと教えてくれたので日が暮れる前に散歩へ出かけた。旧市街は観光客で賑わっていたがヴィスワ川のほうはのんびりとした雰囲気で、鴨川や淀川を思い出し懐かしくなる。昔からちょっと大きめの川がある風景がとても好きだ。

 

José Padilla — Adios Ayer


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