電話が鳴る。明日行く予定だったゴンダールに今日車で載せていってくれるというありがたいお誘いだったが遠慮させてもらった。一昨日泥だらけになったハーフパンツをさっき洗濯して干したばかりだったという理由もあったがそんなに大したことじゃない。今夜もまた麻雀に誘われていたからだ。
ただの言い訳に過ぎないとはわかっているがそれでも言いたい。男には、男の子にはやらなきゃいけない時があるのだ。一回くらいトップをかっさらってフフンとか運が良かっただけっすとか言いたいのだ。
ホテルを出て美味しいと評判のミックスジュースを昼食代わりに飲みに行き、そこらへんの売店で携帯電話のチャージを済ませてあとはもう夜までやることがなくなった。とりあえず通ったことのない道を歩いているとバーのテラス席に座ってまだ明るいのにビールをかっくらっている男たちに手招きされたのでふらふらと寄っていく。
テーブルの上には空になったダッシェンとギョルギス(セント・ジョージ)の瓶がずらり。わりと英語が通じる奴らだったのでアムハラ語講座を受けたり音楽の話をしたり。アディスアベバのホワイトハウスで教えてもらったディンゲ(意味は岩)という言葉を道端に転がっている石や岩を指さしながら言ったら大ウケ。もはや鉄板の持ちネタになりつつある今日この頃。
二本目のギョルギスを飲み干しそろそろお暇しようかなと思っていたら新しいギョルギスが目の前に運ばれてきた。隣にいた革ジャンの男がなんとおごってくれるらしい。元々そんなにビールは得意じゃないので3本目はちょっとしんどい、でもありがたく頂く。お返しにそいつが飲んでいたダッシェンを自分の払いで会計を済ませほろ酔いになって店を出た。
ああ、これから桜庭対ホイスばりの世紀の一戦を控えているのにいい気分を通り越して眠くなってきた。今日こそは勝ちたい、何が何でも勝ちたい。メンタンピン三色ドラ三とか上がりたい。誰かの大物手をツモのみで流したい。さあ、いざ出陣である。具足を持てい。
Perfume – Baby cruising Love
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