DAY 085 Zephyr and Beer

ピキピキ、つまりバイクタクシーに乗ったのは出発してから初めてだ。郵便局までは歩いていける距離だったが昨日教わった「ブク・ジェロ(1500)」が通じるか試してみたかった。

通りに出るとすぐに一台のピキピキが寄ってきたのでまずは郵便局までエルフ・モジャ(1000)と言ってみる。ちょっと粘れば1000シリングでいけそうだったがせっかくなのでブク・ジェロと言ってみたらドライバーはにやりと笑った。メインストリートまで続く下り坂をバイクはアクセルを全く開けずにゆっくりと進み、リアシートにはゆるい風がずっとまとわりついていた。

ザンジバルの郵便局とは少し違って中に茶色の包装紙やテープなどを扱う売店はなく、近くの店でつぶれかけの段ボール箱と一緒の購入してまた戻った。すぐに梱包してもらえるかと思ったら担当者がいないので品目のチェックができないので待てと言われ、なんだかんだでEMSの窓口で手続きが終わるまでに2時間近くかかったがもうこれくらいではイライラしない。むしろ梱包してくれた兄ちゃんたちがチップいらないって言ってくれて感激したくらい。

郵便局を出てマーケットのほうに歩いていると一人の背の高い男が英語で話しかけてきた。教師だというその男との会話は最初は日本ついての雑談だったものの最終的に日本とタンザニアでのベンチャービジネスをやらないかというスケールの大きなものになり、手に負えなくなってしまったので適当なところで切り上げる。

ルワンダとの国境に近くのベナコまでのバスチケットを買って用事は全て終わり、帰りはピキピキを拾わずに歩くことにした。行きはよいよい帰りはこわいの上り坂、「こわい」の意味合いは完全に「しんどい」だ。

あとほんの少し歩けばゴールというところまで来てビールの看板に引き寄せられた。酒屋兼バーのような店に入り、カラカラに乾いた喉を通り抜けるはキンキンに冷えたキャッスル・ライト。そんなもん美味いに決まってるし、実際最高に美味かった。

 

Red Hot Chili Peppers – The Zephyr Song

 


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