DAY 082 Rainy Risky City

目が覚めてすぐに二段ベッドの脚に張ったロープにぶら下がっているTシャツとパンツを触ってみたがまだ生乾きだった。エアコンがよく効いて快適に眠れたのだが、エアコンではなくファンの部屋だったら洗濯物は完全に乾いていただろう。

朝のティンガティンガ村は昨日の夕方立ち寄った時とは違い店員のテンションが軒並み低かったのでゆっくりと見て回ることができた。土産用にいくつか見繕ってディスカウントの交渉をしたら拍子抜けするくらいあっさり通った。

店を出て外の通りで露天でやっている兄ちゃんがかなり気のいいやつだったのでさっきよりも一回り大きいサイズの絵を2つ購入。キャンバスから剥がすのを待っている間に近くの小さな店の軒先で明らかにティンガティンガではない絵を発見した。格子上に並んだ各正方形にそれぞれ異なる抽象的な模様が描かれていて、店主に聞いたらザイール・コンゴで織られる布によく使われている模様をモチーフにした絵らしい。

少し前までコンゴ共和国(首都ブラザヴィルのほう)に行こうと考えていた。理由は単純で、サプールと呼ばれるお洒落野郎どもの写真が撮りたかったからだ。航空券やホテル代などを考えたらかなりの出費になると予想されたが、無性に彼らに会ってその洒落た着こなしをファインダーから覗いてみたかった。

しかし入国の際のアライバルビザの取得が今は不可能になり、タンザニアや次のルワンダにコンゴ共和国の大使館は存在しなかった(民主のほうはあった)。西アフリカに飛んでしまえばビザは取れるがそこまでするとちょっと遠回りし過ぎになってしまい、現時点では一端諦めることに。

そういう経緯があったのでここで出会ったのも何かの縁と思いザイール・コンゴ風の絵を購入。まあコンゴ云々は自己正当化するためのただの言い訳で、単純に欲しくなっただけだ。買い物しすぎな自覚はあるのだが「また今度来た時に買おう」が難しいのでしょうがない。

その後友人と合流してから絶品の中華を食べ、雨のせいもあってひどすぎる渋滞に飲み込まれ、フェリーターミナルで言葉に出来ないくらい世話になった友人と別れ、今はダルエスサラームの空港でタンザニア北部にあるムワンザ行きの飛行機の出発を待っている。ムワンザに着いたらもう真っ暗だろうけれど晴れてるといいなあ。

レイニー・デヴィル from 化物語 音楽全集


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