DAY 072 Lost and Found

2日連続で飛行機の中で夜を明かした。ザンジバル島、大陸ではないもののアフリカに到着したというのに眠気が強すぎて感慨深くなんてなれない。友人の家で早速シャワーを借りて一眠りさせてもらおうかなと考えているとあっけなくアライバルビザの審査を通過した。

あとはもう誰かに携帯を借りて友人に電話するだけだと思いきや自分のメインバッグが見当たらなかった。係員に聞いたら今出ているぶんで終わりと言われまさかの事態が頭をよぎる。少しして「裏のほう確認してきたけど何もなかったわ」と言われ、人生初のロストバゲージが確定。

手続きを済ませて書類をもらい、携帯を借りて友人に電話を済ませて外に出た。アフリカに到着したというのにドバイかマスカットかダルエスサラームか、あるいは全然別の場所にあるメインバッグのことで頭は一杯で煙草を立て続けに吸っても全然気分は晴れなかった。

早朝だというのに迎えに来てくれてた友人と合流して少し彼の家に寄り、着替えがないせいでシャワーなんて夢のまた夢だったのでストーン・タウンに繰り出した。

2年近くザンジバルにいるスワヒリ語が堪能な友人は入り組んだストーン・タウンの路地をすいすいと案内してくれた。土産物屋では見たことがない絵や布に目が奪われっぱなしで、確実に大量に土産を購入して箱に入れて日本に送ることになるだろう。

夕方に空港の荷物担当係に電話したところ今日到着した別のマスカットーザンジバル便にもロストしているバッグは載っていなかったので明日以降になると言われ、諦めてさっき寄ったローカルマーケットに当座の着替えなどを買いに行く。明らかにパチモンのアディダスのTシャツやショートパンツを買って戻ると友人の携帯に航空会社からバッグが発見されたとの知らせが入ったと聞いて喜びながら脱力した。

再び空港に向かい無事にバッグを受け取った。二転三転して振り回されたが最終的に手元に届いたのでもうなんでもいいや。久しぶりの中華を堪能した後に久しぶりのシャワーを浴びて長い一日が終わった。あとはもう60時間ぶりにベッドに倒れこんで泥のようにただ眠ろう。

 

Taragana Pyjarama – Ballibat


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