DAY 061 On The Sky, With Heavy Metal

8時にチェックアウトして行きつけになったレストランでドーサでも食べようと昨日まで考えていたのだがここ数日胃腸がインド飯にサレンダー状態。外で甘いコーヒーを一杯飲んでからリクシャに乗り空港に向かう。

出国手続きを待つ間に同じコロンボ行きの飛行機に乗る一人のアメリカ人の男性と仲良くなった。ノースカロライナ出身のリースはインドのちょっと田舎の小さな高校で英語や数学を教えていて、今回はビザの更新と休暇も兼ねてスリランカへ飛ぶらしい。

自分とリース以外に外国人旅行者は見当たらなかった(インド人とスリランカ人の見分けなんてつかないし)。搭乗口の売店で朝食兼昼食のカップヌードルを買った。味はもちろんカレー味だったがインド飯に食傷気味だったこともあってスープを一滴も残さず飲み干す。カップヌードルは美味で偉大だ。

機内でも自分とリースの席は近く、たまたま隣が空いていたのでリースが移ってきて音楽の話になった。そしてリースのiPhoneと自分のiPodを交換してお互いのお薦めを聴き合う。リースお薦めのFuture Islandsはなかなかに格好良く、自分が薦めたAnathalloやBathsも気に入ってもらえたようだった。

リースが進めてきたヘビメタを青い空と青い海を眺めながら聴いていると(ミスマッチなようで実際ミスマッチだったけど意外と悪くなかった)肩を叩かれた。差し出されたiPodの画面にはArthur Russellのアートワークが表示されていて、「おれも彼の曲大好きなんだ!」とちょっと興奮気味。まさかこんなところでArthur Russellが好きな奴に出会うなんて、素晴らしき哉。

入国審査を終えてお互いにAirtelのSIMカードを購入したところでニボンゴに向かうリースと別れた。インフォメーションでキャンディへのアクセスを尋ねるとコロンボ市内まで出なくても空港の前の通りからローカルバスに乗れるとの回答。あまり遅くに到着したくなかったので空港の外に出てキャンディ行きのバスを待つことにした。

間もなくバスは来たのだがすでに座席は埋まっていた。ドライバーの兄ちゃんが運転席横のスペースに座っていいよと何度も薦めてくれたがちょっと恥ずかしいので遠慮した。一番前のちょっとした絨毯みたいな布の上に座っている外国人て絵面的に面白すぎるし。

1時間ほどで座席に座ることが出来たのだがキャンディに到着するまで4時間近くかかった。車窓から見えるスリランカの道路はとてもきれいで舗装状態もよく座っていても全く揺れなかった。そして何より牛が見当たらない。ああ、もうインドじゃないんだなとちょっとしみじみとしてしまった。

途中で降りだした雨はバスを降りる頃には止んでリクシャの客引きをかわしながら湖のほうまで歩く。もう日は完全に落ちていて、初めての街を歩いているのに全然怖さを感じなかった。

空港でライターを没収されたので途中の売店に置いてあったロウソクの火を借りて煙草をふかし、一本目を吸い終わる前にセルフ・シガーキスで二本目に火を付けた。肩も痛くなってきたしリクシャに乗りたいけど自分から拾いに行くのはなんか嫌なので寄ってくるのを待とう。ほんで絶対100ルピーで行ってやろう。

 

Arthur Russell – Make 1, 2


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