DAY 045 the distance of the city

フルムーンパーティーが開催される今日、アンジュナビーチを後にした。興味がない訳ではなかったけどここはもういいかなという気分になったからだ。トランスで朝まで踊り続けられるかちょっと自信もないし。

アンジュナから何処かに動くとして、最初に思い浮かんだのはゴカルナだったがビーチからビーチへ動くのも気が進まなかった。それに来月に行く予定のザンジバル島なんてまさにビーチ・リゾートという話だし。いっそもうハンピに行ってしまおうかとも思ったけれど、ふとハイデラバードからゴアに着いて降りたパナジのことが思い浮かんだ。

せいぜい15分ほど歩いただけなのにそびえ立つビルや人々の雰囲気が今まで見てきたいわゆるインドとも、今いるアンジュナとも異なっていた。パナジからハンピ行きのバスが出ていることだしとりあえず行ってみることにする。

マプサで乗り換えてパナジ行きのバスに揺られる。三日前に見たはずの風景は同じように新鮮なままでなんとなく嬉しくなった。パナジのバスターミナルに到着してMapを起動すると目星をつけていたゲストハウスまで徒歩10分ちょいだったので歩くことにする。ビルが並ぶエリアから川を一本渡るとそこは色が氾濫する街だった。

民家も店も宿も外壁がみんな鮮やかな色で塗られていて、建築様式もややクラシカル。たぶんヨーロッパの国々でこんな街並を見たら旧市街という言葉がしっくりくるのだろうがここはインド、どう形容するべきか言葉が見つからなかった。

宿に到着して聞いてみるとベッドの空きがあったのでとりあえず2泊でお願いし、荷物を置いて周辺を歩いてみる。ハイデラバードで感じた人との距離感、あるいは都市の空気みたいなものがここパナジではよりくっきりしていると感じた。別に人々が冷たいわけではなく、不干渉するべきラインがちゃんと引かれているというか。

ただぶらついているだけなのに妙に楽しく、こんな風に歩くだけで楽しいのは出発してから初めてかもしれない。明日はもっと歩いてみて、足りないようならもう一泊かな。これでレストランが安かったら最高なんだけど。

 

ODESZA – How Did I Get Here


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