DAY 010 Live like a cat.

朝7時くらいにサンドイッチ屋の椅子に座って目の前の通りを眺めていると地元のおばちゃんたちが野菜や果物などを並べてちょっとした朝市を開いているのに気づく。元々中心部から少し離れていることもあり、この時間は早起きした旅行者がちらほらといる以外は買い物に来たお母さんたちやこれから学校に向かうのだろう子どもたちで通りはとても賑やかだった。時折早口な喧嘩口調で怒鳴り合っているおばちゃんたちが何を言っているのかはわからなかったが、さして重要でない事柄について話しているのではないか。国は違えどおばちゃんたちの会話の中身に大差はないという失礼な先入観。

卵をトッピングしたせいで普段よりボリュームアップしたサンドイッチを完食したらなんだか腹具合がちょっとおかしい。昨日炎天下の中バイクで走り回っていたせいでちょっと内蔵に疲れが溜まっているみたいだ。日本を出発して10日目、そろそろ何かしらの不調が出てもおかしくない頃だったので今日は宿でのんびりすることにした。

 

今滞在しているRIVER SIDE BACKPACKER GUESTHOUSEについてはこちらのブログさすらい さまよい さがしもので詳しく書いてある。かくいう自分もこの記事を読んでバンビエンに行って絶対この宿でまったり過ごそうと決めた。出発前に荷物やルートなどを調べるためにたくさんの旅行ブログを読んだのだが、このブログはいい感じに肩の力が抜けていて変な勢いみたいなものがなく一番読みやすくて参考になった。旅行記としても面白いので是非一読あれ。

昔よりも値段が上がってオーナーから最初に提示された額は80,000kipだったが、1週間滞在するからということでディスカウントしてもらった。ディスカウント後の値段はオーナーと誰にも言わないと約束したのでここには書かない。ただし自分はちょうど旧正月の宿代が高騰した時期が終わった頃にチェックインしたので時期によってはもっと安く泊まれるのではないかと思う。

アイランドと呼ばれる小島にあるこの宿のグレードは多分ゲストハウスというより中級ホテルに近い気がする。トイレとシャワーは各部屋についていて、中庭や廊下など共有スペースにはデッキチェアなどが置いてありくつろげるようになっている。部屋の中にいるとWiFIが届きにくいのが難点だが(自分の部屋が端にあるからかもしれない)、外の共有スペースで何処かしら気持ちいい場所が見つかるので特に不満はない。

この宿には敷地内を自由気ままに動きまわり時には廊下でのんびり寝ている一匹の猫がいる。宿のスタッフが名前を呼ぶのを聞いたことがなかったので白黒ぶち=B&Wと連想し懐かしの35mmモノクロフィルムであるプレストという名前を勝手につけ、見かけるたんびにゆるく構っている。相手をしてほしい時は向こうから足元に寄ってくるのだが、たまにこちらから構いにいっても基本されるがままで泰然としている。

 

昨日砂まみれになった服を洗濯し、昼になったのでラップトップを持って対岸にあるカフェへ。グリーンカレーを注文したのだが味はいいのに大きく切りすぎな生姜に火が全然通っていなかった。WiFIの速度も思っていたより遅かったので長居をせずにまた宿に戻りベッドでごろごろ、外の椅子でゆるゆる。すると近くの部屋から疲れた顔の上半身裸の男が出てきた。

ベルギーから来たティダという男は「昨日ジャングルパーティー行って帰ってきて今起きたんだよ。二日酔いできつい…」とだるそうに煙草を吸っている。あ、そういやウシーにバンビエンの金曜の夜はジャングルパーティーってイベントがあるからトゥクトゥクに言えば連れてってくれるぜという話を聞いていたのをすっかり失念していた。昨日は夕方帰ってきてもうへろへろだったし。

少し吐いて元気になったティダととりとめもない事を話す。おまえさんの国のビールわしゃ大好きじゃと言ったら好きな銘柄を聞かれ、ヒューガルテンと答えたらそれ輸出用だから地元民はあんま飲まんのじゃと返された。ティダの友人も起きてきて、ひと泳ぎしてくるという二人を見送り自室に戻る。

 

胃腸の調子が悪い時はコーラ飲めよ!とバンコクで会ったメノーが言っていたことを思い出しオーナーからコーラを買って飲んだ。外の椅子に座っているといつも夕方から夜にかけて大音量で音楽を流している対岸のバーが今日も音を出し始めた。中心部にあるハッピーアワーで有名なとあるバーよりもこちらのほうがずっと音の趣味が良く、夜はのんびり一服しながら遠くから聴こえる音楽を楽しんでいる。部屋に戻れば聴こえないのもポイント高いしね。

朝からご飯の時以外はひたすらどこにも行かずごろごろしちゃったな。まるでこの宿の猫みたいな一日だ。なんて怠惰で優雅。音楽はずっと鳴り続け、もう少ししたらオレンジ色に染まった空に気球が飛び始めるだろう。何年か前、今はもう開催されていないメタモルフォーゼでPrefuse 73をステージが見えないくらい遠くから聴いていた夜を思い出した。

 

Prefuse 73 – Perverted Undertone


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